前回のスコアボードで今年最後の公式戦の「見るも無残な結果」と共に来期の課題「ボールに食らい付いていく姿勢、チームを自らが引っ張っていこうとする姿勢が何よりも大切」である旨を紹介した。
今回は、練習試合ではあるが公式戦の反省をしっかりと受け止め、この日から行動に起こした小学4年生ボーイを紹介しよう。
野里 浩太。4年生としては大柄でパワフルヒッターではあるが、性格は大人しく(我がチームは性格が大人しい子供達が大半ではあるが?)普段は「なにくそ根性」を表に出さない。
2試合通してレフト、ピッチャー・ファーストでフル出場し、4番バッターも初めて経験した。
スコアボートのこのページで皆さんに、是非お伝えしたい浩太の活躍は、何と言っても守備面での素晴らしさだろう!!
ピッチャーでは常にランナーを背負うピンチの連続であったが、打者に逃げることなく責める気持ちが、見ていても伝わってくる。1死2・3塁で3塁線にスクイズされても、迷うことなく自分でホームへアウトにしにいく。ファーストを守れば、ファールボールを頭から飛び込んで捕りに行く。自ら一つ一つアウトにしていく姿は、本当に輝いて見えた!!ベンチ横には、嬉しそうに微笑む「お父さん」が見守っていた。
実は、この『浩太』の一生懸命さを掻き立てる最も大きい要因は、やはり「お父さん」の存在かもしれない。子供というのは、やはり親が観戦に来てくれると、大きな喜びと力を与えてくれる。浩太のお父さんは、日頃から野球好きで以前は、毎週のように練習の手伝いや野球観戦に来てくれた。
しかし、商売の関係で最近は忙しく、グランドに足を運ぶ機会が遠のいていた。
身体は大きくても、まだ4年生である。無理もない。いつもグランドに来れないお父さんならまだしも、二人三脚同然の親子関係でいる「大きな存在のお父さん」だからこそ、『浩太に与える影響度』は大きかったはずである。お父さんが来れないときの寂しげな姿を何度となく見かけることもあった。
やはり、子供の成長は、見守る親の存在無くしては、考えられない。
今回の『野里 浩太』のプレーする姿を見て、子供達を教える自分自身も、同じ二人三脚の存在でもあり、自分の子供達も「父親の存在がどれ程の大きさに写っているか?」が私の胸の中で、不安と同時に「頑張る勇気」がこみ上げて来た。
『浩太のお父さんよ、慕われる息子を持って本当に羨ましい。』 この数ヶ月間、我々は、子供達に野球の技術を教えると同じぐらい、子供達から数多くの感動や親としての教訓たるものを教えられた。だからこそ、コーチとして教える私達も「みんな我が子」のように愛情を注ぎ、技術指導に精を出している。お互いが一生懸命の繰り返しだ。最後に一言、『浩太よ、我々指導者たちに、ちょっと早いクリスマスプレゼントをありがとう!!』
(小林 宏) |